森を開拓して馬を飼う。

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飼料覚書①

 

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北海道ではありふれた光景ですが・・・

 

人と同じで、馬も食事が大事。

今まで見よう見まねで飼料を与えてきたけれど、

ずっと栄養について勉強する必要を感じていた。

 

そんなとき日馬連会報の『馬術情報』に素晴らしい記事が!

その名も「愛馬のためのカイバ道場」。

 

流し読みだけでは頭に残らないので、

少しずつ覚書を書いていこう。

 

  • 馬の食事の基本は粗飼料。
  • 一般的な量は体重の2〜3%=500kgの馬なら10〜15kg/日の粗飼料。
  • ハードな運動を強いられるなど、消耗が大きい馬は足りない分を濃厚飼料で補う。(うちの馬たちは、寒さによる消耗分以外は、今はそれほど足さなくて良さそう・・・寒さでも消耗するみたいだけど、どれくらいエネルギーを使うんだろう?
  • 一日に食べる飼料の少なくとも半分(重量比)は牧草のような粗飼料が必要
  • 濃厚飼料は疝痛胃潰瘍蹄葉炎、タイイングアップ症候群などのリスクになる。
  • 1回あたりの濃厚飼料は2kg以下。

 

粗飼料について

  • 牧草(乾草、生草、サイレージなど)
  • 加工品(ヘイキューブ、ペレットなど0
  • ビートパルプ
  • 野草
  • トウモロコシの穂や芯
  • 大豆の皮(大学時代お豆腐屋さんにもらったおからを与えていたのを思い出します)

高齢馬の飼料

  • 馬の20歳 ≒ 人の60歳(以外と若い)
  • 咀嚼の問題があれば、飼料に工夫が必要
  • 若年時の定期的な駆虫履歴が、大腸の吸収機能の低下を防ぐ可能性あり
  • 馬のPPID(下垂体機能障害、クッシングとも呼ばれる)は発症平均年齢19歳で老齢馬の2割を占めるとも言われる(人よりかなりコモンと言える)。
  • 類似疾患にEMSがある
  • どちらもインスリン調節不全により様々な症状が出現する。
  • こうした馬には、穀類(デンプン)制限、NSC(非構造性炭水化物)・WSC(水溶性炭水化物)の制限(牧草給水前に水につけることで相当量除去できる)が推奨される